これからRaspberry Pi 3を始める人のために!ラズパイの構成と初期設定
- 2018.02.18
- Raspberry Pi
- 初心者, Raspberry Pi, ラズパイ, 初期設定
これからラズパイを始めたい人向けに情報をまとめてみました。
私は今回ケース付きを『Raspberry Pi 3 モデル B』を購入しました。
『Raspberry Pi 3 モデル B』とケース、ヒートシンクがセットになっているので、オススメです。
このセットは、ケースが 7色から選ぶことができます。
『Raspberry Pi 3 モデル B』は Wi-Fi や Bluetooth を使用でき、CPU も『Raspberry Pi 2 モデル B』の 1.5倍の処理速度となっています。
従来まで初期設定は有線 LAN ケーブルを使用してセットアップしていましたが、『Raspberry Pi 3 モデル B』は最初から Wi-Fi に繋いでセットアップすることができます。
また、MESH と連携する際は、『Raspberry Pi 3 モデル B』が推奨されています。
最初に揃えるアイテム
Raspberry Pi は Raspberry Pi 本体とは別に以下のものが必要です。
- MicroSD
- 電源ケーブル(microUSB)
- MicorSD カードリーダー
- HDMI ケーブル
- ディスプレイ
- キーボード
- マウス
Raspberry Pi は HDD、電源ケーブルは付いていません。
その為、HDD に相当する microUSB、電源ケーブルに相当する microUSB ケーブルが必要です。
今回使用した microSD と microUSB ケーブルは『Samsung microSDカード 32GB EVO Plus Class10 UHS-I対応』と『Raspberry Pi用電源セット(5V 3.0A)-Pi3フル負荷検証済』です。
私はこの環境で書き込み速度にも困らず、現状快適に動作していています。
MicorSD カードリーダーは、パソコンから microSD カードにファイルを書き込む際に使用します。
ラズパイとその他一式が揃ったら、まず OS のインストールを行います。
この記事では Raspberry Pi のインストールと Wi-Fi 接続、リモートから SSH ログイン設定、その他オススメの設定を行います。
OS の準備
- Raspberry Pi 公式サイトの DOWNLOADS サイトへアクセス
- [NOOBS] をクリック
- NOOBS の [Download ZIP] をクリック
- microSD カードリーダーを使い PC で microSD を読み込む
- SDメモリカードフォーマッターのダウンロードページにアクセス
- SDメモリカードフォーマッターをダウンロードをクリック
- 下の方へスクロールして [同意します] をクリック
- SD Card Formatter をインストールしてプログラムを起動する
- [クイックフォーマット] を選択して [ボリュームラベル] を boot とする
最後にフォーマットをクリック
- [はい] をクリック
- Raspberry Pi 公式ページでダウンロードした “NOOBS_v2_*_*.zip” を解凍して、”NOOBS_v2_*_* フォルダの中身” を microSD カードにコピーする
- Raspberry Pi 3 本体に microSD、マウス、キーボード、HDMI ケーブル、最後に電源ケーブル(microUSB)を差し込み起動する
OS インストール、Wi-Fi 設定
- Raspberry Pi 起動後、画面下の言語選択から [日本語] を選択
- [Wifi networks] をクリック
- 自宅の Wi-Fi を選択して [パスワード] を入力後 [OK] をクリック
- [Raspbian] を選択して [インストール] をクリック
- [はい] をクリック
- OS のインストールが開始される
※今回使用した環境でインストールした場合 10分ほど完了しました
- OS インストール完了後、[OK] をクリック
- デスクトップが表示される
ターミナルを起動
画面上の [LXTerminal] をクリック
インストールされてるパッケージの更新
- root になる
※Windows で言うと Adoministrators ですsudo su –
- パッケージのアップデート
※パッケージの更新は通信速度にもよりますが、私の環境では 10分ほどかかりました。apt-get update
apt-get upgrade
- 途中で続行するから聞かれるので [Y] を入力
IP アドレスの固定
- vi コマンドで dhcpcd.conf ファイルを編集
※vi コマンドはエディタを実行するコマンドです
※[i] を入力すると入力モード、[ESC] で入力モード解除です
※入力モード解除した状態で [x] で文字消去、[:wq] で保存できますvi /etc/dhcpcd.conf
- 設定ファイルの最終行に以下の設定を追加
interface wlan0static ip_address=192.168.11.150/24 #IPアドレスstatic
routers=192.168.11.1 #ゲートウェイ(ルーターのIP)static
domain_name_servers=192.168.11.1 #DNS サーバの IP
- OS の再起動
shutdown -r now
- IP アドレスの確認
ifconfig
root パスワードの変更
- root になり Raspberry Pi の config 画面を開く
raspi-config
- [Change User Password] を選択
- [了解] をクリック
- 新しいパスワードを 2回入力
SDカードの使われていない領域を開放(すべての領域を使う)
- Raspberry Pi の config 画面を開いて [Advanced Option] を選択
- [Expand Filesystem] を選択
- [了解] を選択
タイムゾーンの設定
- Raspberry Pi の config 画面を開いて [Localistion Option] を選択
- [Change Time Zone] を選択
- [アジア] を選択
- [東京] を選択
SSH ログイン設定
- root になり /boot/ssh ファイルを作成
touch /boot/ssh
- OS の再起動
shutdown -r now
Tera Term 等を使って SSHログインする
- [IP アドレス]、[SSH] を適切に選択し、[OK] をクリック
- [ユーザ名]、[パスワード] を入力
※pi ユーザのデフォルトパスワードは「raspberry」です
日本語フォントインストール
日本語フォントをインストール
sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
NTP に時刻同期先を NICT(情報通信研究機構)にする
- NTP をインストール
apt-get -y install ntp
- ntp.conf ファイルを編集
vi /etc/ntp.conf
- 設定ファイルの pool 0~、pool 1~、pool 2~、pool 3~ をコメントアウトして 「pool ntp.nict.jp iburst」を追加
おまけ:起動時にデスクトップを表示しないようにする(CLI で起動)
- Raspberry Pi の config 画面を開いて [Boot Option] をクリック
- [Desktop / CLI] をクリック
- [B2 Console Autologin] をクリック
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